奥深い日本酒には、味覚と触覚による味わいと楽しみがる

日本酒には単に味覚上の『甘さ』『酸味』『苦味』のバランスだけではない。触覚としての『とろみ』『膨らみ』『滑らかさ』『押し』『切れ』などの複雑な口中での立体感がある。
 

日本酒を美味しく飲むには、日本酒についての基本的な特徴を知ることが大切である。


●日本酒は、甘味、酸味、辛味、苦味、渋味の五つの味をもっている。

その味わいは、触感、甘味、酸味、旨み、余韻で感じ、香りは、花、果実、穀物、木、ハーブなど200種以上の香りをを楽しむことができる。また、同じお酒でも飲む温度によっても味わいが違う等、以外と知られていない特徴をもっている。
 
日本酒造組合中央会では、味と香りの特性により4つのタイプ(熟酒、醇酒、薫酒、爽酒)に分類している。
薫酒 熟酒
爽酒 醇酒

香りの表現いろいろ

●華やかな香り

(吟醸香といわれる甘い果実や花にたとえられる香り。)

花 : 梅の花 アカシア オレンジの花 れんげ ゆり すみれ 桜 白ばら ラベンダー 藤 
ライラック 金木犀 ヒヤシンス 山茶花 りんどう 木蓮 さんざし 水仙 菩提樹 山吹 
くちなし 菊の花 チューリップ 月下美人 ハイビスカス スイートピー シクラメン 
果実: ライチ メロン かりん びわ 洋梨 バナナ りんご(富士、陸奥、ゴールデンデリシャス)
白桃 黄桃 山桃 柿 マスカット 乾燥イチジク 巨峰 マスクメロン 夕張メロン 
乾燥バナナ 二十世紀梨 マンゴ マンゴスチン ネクタリン パパイヤ スウィーティ

●爽やかな香り

(酸味の強い果実のスッキリとした印象の香り。その他若い果実、柑橘系の果物、香草、菜類等にたとえられる香り。)

花 : 山茶花 りんどう 水仙 藤 菊の花 椿
香草: 桜の葉 タイム レモンバーム レモングラス 甘草 ハーブ 青胡椒 月桂冠の葉 
エストラゴン セルフィーユ 煎茶 ミント(ペパーミント、スペア ミント) ユーカリ 
ジュニパベリー ローズマリー よもぎ 抹茶 バジリコ 
果実: レモン 杏 パイナップル すだち 青りんご 青梅 チェリー ラズベリー いちご 
ライム オレンジ キウイ グレープフルーツ プラム 柚子 カボス さくらんぼ 橙
菜類: クレソン 瓜 三つ葉
木系: 青竹 竹 笹の葉 新芽 松の葉 杉の葉

●穏やかな香り

(ミネラル成分を思わせる香りと、香ばしさを感じさせる木質様の香り。)

鉱物: ミネラル 岩清水 木炭 石 オイル 土壁
菜類: ふき 白菜 菜の花 大根 人参 ごぼう ぜんまい わらび ふきのとう かぶら 
かいわれ菜 オリーブ ラディシュ アスパラガス たらの芽 春菊 チコリ 冬瓜
木系: 朴葉 ひのき 松やに かえで 松 枯れ葉 和紙 シダ きのこ しめじ茸 ブナ 
伽羅 栃の実 楢 紅茶の葉 黄な粉 マシュルーム オーク チーク
ナッツ : 栗の薄皮 くるみ ピーナッツ 松の実 銀杏 胡麻 炒った白胡麻

●ふくよかな香り

(米、穀物、乳製品などと日本酒が本来持つ香り。いわゆる旨味成分を感じさせる香り。)

米 : 干した稲穂 上新粉 つきたての餅 白玉粉 あずき 穀物 大豆 白米 コーン 
葛湯 豆腐 そば わらび餅 玄米 桜餅 麦芽 さつまいも 餅米 湯葉 小麦粉 
道明寺粉
ナッツ : 栗 カシューナッツ 落花生 焼き栗 アーモンド 杏仁 カカオ ココナッツ 
へーゼルーナッツ
スパイス: 丁子 シナモン キャラウェイ 香木 バニラ ニッキ ナツメグ アニス 白胡椒 黒胡椒 
もつ葉 ジンジャー ターメリック ビャクダン 八角
乳製品等: 抹茶ミルク 千歳飴 白砂糖 マシュマロ 生クリーム ミルクキャンディ ビスケット 
カッテージチーズ シュークリームの皮 ヨーグルト バター 豆乳 カスタードクリーム
綿飴  ウェハース コンデンスミルク
熟成香等: 磯の香り ドロップ 磯海苔 水ごけ 青海苔 昆布 香等 粗目カステラ 竜涎香 
蜂蜜 メープルシロップ シェリー酒 干し海老 蜜ろう シロップ 黒蜜